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更新日:2023年6月10日

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    プログラムに参加する高校生から29歳までの若者が、自分たちの関心を基にしたテーマについて、同世代の仲間や様々な分野で活躍する方々と交流しながら、若者らしい柔軟な発想と行動力で、とちぎのミライや県民みんなで取り組みたいチャレンジについて考え、発表します。

【活動内容】

  1.   第1回ワークショップ・・・令和5(2023)年8月19日(土曜日)
  2.   フィールドワーク     ・・・令和5(2023)年9月16日(土曜日)、18日(月曜日)
  3.   第2回ワークショップ・・・令和5(2023)年12月2日(土曜日)

 1.  第1回ワークショップ

  • 日時:令和5(2023)年8月19日(土曜日)
  • 場所:栃木県庁本館6階大会議室1
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    ミライらぼ参加者の興味・関心を基にグループを編成し、「こんなとちぎにしたい!」という理想の未来を描く活動に向けた第1回ワークショップを開催しました。

    前半は、参加者一人ひとりがこれまでに行ってきた地域・社会課題の解決に向けた活動や社会貢献活動について紹介し、ミライらぼのテーマを設定しました。活動経験が豊富な参加者が多いため、さまざまな分野に関連する幅広いテーマが出されました。

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    <ミライらぼ    テーマ>

        1  つながり合う地域・・・地域コミュニティや関係人口の創出、多世代交流

        2  エリアイノベーション・・・公共施設(空間)や空き家等を活用したまちづくり・地域づくり

        3  食と農・・・食を中心とした伝統文化や里山・中山間地域の環境保全

        4  観光/文化・・・人や文化等の地域資源の魅力発信

        5  子育てしやすい環境づくり・・・少子高齢化や子育て支援の充実

        6  子どもの教育・・・子どもの貧困(体験格差)や発達にかかわる支援

        7  防災・・・地域防災とまちづくり

 

    後半は、今後のグループ活動に向けた調査・活動計画の作成を行いました。7つのテーマから特に興味・関心のあるものを選び、活動目標や理想とする将来像、そのために取り組む具体的な行動について考えました。

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    各グループで活動の方向性を協議し、模造紙を使いながら考えを整理していきました。長時間にわたるグループワークでしたが、活発な意見交流が行われ、最後の全体共有の時間に各グループの代表者から協議内容の報告がありました。どのグループも現状把握に向けた調査の必要性を感じており、テーマに関連した施設の担当者や県職員からヒアリング等を実施したいという声が多く挙がっていました。

    今後は、計画に合わせてグループごとに活動を行っていきます。

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 2.  フィールドワーク

    理想とする未来の実現に向けた具体的な行動の仕方について、ロールモデルとなる方々と出会い、学びを深めるためのフィールドワークを実施しました。

【フィールドワーク訪問先】

 

 地域の人が楽しみ、誇れる文化を  ~  しもつかれブランド会議  ~

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    日時:令和5(2023)年9月16日(土曜日)  午前9時30分から正午まで

    場所:栃木市(キョクトウとちぎ蔵の街楽習館) 

 

    しもつかれブランド会議 代表の青柳  徹さんから、しもつかれや伝統工芸品の「リブランディング」の現状と活動のビジョンや想いについて、お話を伺いました。

    はじめに、伝統工芸の現状について説明がありました。生活の変化に伴い、必需品であった伝統工芸品が嗜好品となってきたこと、原材料調達の難しさや必要な道具のメンテナンス問題等によりサプライチェーンが弱体化していること、伝統を守ってきた工芸士の方々の高齢化といった課題が複雑に絡み合い、伝統を受け継ぐ環境の整備が急務であるというものでした。

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    現状を踏まえ、「価値の変容」と「新たな楽しみ方の提案」を目指すリブランディングの取組について、いくつかの事例を紹介いただきました。

    事例から、時代の変化に沿って新しい何かを生み出すよりも、伝統を守り続けてきた方との丁寧な対話を繰り返しながら、その伝統文化のおこり(起源)を紐解き、多様な視点で提案を行っていくこと=「温故知新」の重要性を学ぶことができました。

    また、しもつかれブランド会議のメンバーの皆さんと一緒に、参加者と同世代の人が楽しめるしもつかれコンテンツを考案するワークショップと意見交換も行いました。青柳さんからは、地域の方々が楽しみ、誇りに感じながら文化を守っていけることも重要なポイントであり、それらが栃木の「個性」になっていくというメッセージもいただきました。

    

 歴史を守り、持続可能な中山間地域を目指して  ~  NPO法人トチギ環境未来基地  

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    日時:令和5(2023)年9月16日(土曜日)  午後2時30分から午後4時30分まで

    場所:茂木町(町田本郷地区コミュニティセンター) 

    

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    NPO法人トチギ環境未来基地 理事長の塚本  竜也さんとナチュラルフード森の扉 代表の野原  典彦さんの指導の下、里山の保全活動を行いました。

    今回訪れた茂木町の町田本郷地区では、産業の変化とともに急激な人口減少と高齢化が進んだことにより耕作放棄地や荒地、竹林が増えており、塚本さんと野原さんを中心に整備を行っています。さまざまな施設等と連携しながら、伐採した竹を使った竹細工や竹プランターを作ったり、子どもたちの体験格差解消のために里山体験活動のイベントを開催したりしている事例を紹介いただきました。

    説明後は、実際に整備している竹林に入り、伐採した竹の枝葉の切り落としやその運搬を中心に作業を行いました。足場が狭く、枝も堅いため短い時間でもかなり体力を必要とする作業でした。

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    作業後は、野原さんが取り組む耕作放棄地の活用事例についてお話を伺いました。

    その地域で受け継がれている在来種の作物を栽培することで、その種に刻み込まれた地域の食文化の歴史を理解できることやその地に本当に適した作物を栽培し消費していくことが持続可能な農業につながっていくことについて学ぶことができました。また、このように大変な整備作業を続ける理由について、「自分がいなくなった後のことも考え、一過性ではない継続的なかかわりの中で、地域をよくしていきたい」というお話もいただきました。

    自分のいない未来のことも「自分ごと」としてとらえ、知識だけではなく、実感を伴った地域的・社会的課題の理解とその解決に向けた継続的な実践の大切さを学ぶことができました。

 

 自らの強みを生かし、社会や地域に貢献する  ~  株式会社ファンテクノロジー  

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    日時:令和5(2023)年9月18日(月曜日)  午前9時30分から正午まで

    場所:宇都宮市(株式会社ファンテクノロジーR&Dセンター) 

 

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    機械・IT等の分野で活躍する株式会社ファンテクノロジー 代表取締役の江田  豊さんから、地域貢献の意義やものづくりへの想いについてヒアリングを行いました。

    自社の強みである技術力を生かして生み出した製品や福祉に関するコンテンツの説明のほか、専門分野以外の視点を積極的に取り入れながらアイデアを検討していくことで、地域的・社会的な課題に加え、国際的な課題の解決にもつなげていく過程をお話しいただきました。

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    参加者との意見交流の中では、江田さんの会社経営の理念に関する質問があり、江戸から明治にかけて活躍した「近江商人」の話題を例に説明してくださいました。商人たちの経営哲学である「三方よし(=商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる)」という考え方から、自社で開発した製品やコンテンツによって社会課題が解決され、かかわる人たちの幸せを生み出すこと、地元やその他の地域へ還元していくことを大切にしているというお話がありました。共感が集まるものづくりをリードする現場について、理解を深めることができた貴重な機会でした。

 

 ごちゃまぜのまちづくりで、地域みんなの幸せを創る  ~  一般社団法人えんがお  

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    日時:令和5(2023)年9月16日(土曜日)  午後2時から午後4時30分まで

    場所:大田原市(コミュニティハウスみんなの家)

 

    徒歩圏内に点在する複数の空き家を活用し、人と人とのつながりを創出するまちづくりを実践する一般社団法人えんがお 代表理事の濱野  将行さんと一緒にまちづくりの現場を歩き、福祉及び教育に関する取組の目的や意義、活動への想いについてヒアリングを行いました。

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    濱野さんの取り組みを理解するために、参加者全員でまち歩きを行いました。地域サロンやフリースクール、学習スペースに関する取組を行う「みんなの家」や遠方からの来訪者と事情を抱えた方の一時宿泊所として活用している「えんがおハウス」 、障害や精神疾患のある方の生活を支える「グループホーム」、「学童保育施設」等を見学しました。

    各施設に関する説明の中で、「事情があり学校に通うことができない児童生徒のための空間や宿泊の経験を積む機会を作りたい」、「障害や精神疾患を抱えていても、地域から離すのではなく、地域に溶け込み、なじんでいけるように支えていきたい」、「学童に子どもを預けるだけではなく、子どももその保護者も安心して一息つける空間を作りたい」といった想いを知ることができました。高齢者や障がい者、子ども、若者等が「孤立」することなく、共に生きていける居場所づくりに向けて「日常的な支援」を行う現場について理解を深める機会になりました。

    また、最後に行われた意見交流では、濱野さんが掲げる「ごちゃまぜの地域づくり」について、その地域の人たちが安心して幸せに生活できる環境=人と人とのあたたかな関係づくりによって、地域がにぎわうというまちづくりのポイントについても学ぶことができました。

 

 3.  第2回ワークショップ

  • 日時:令和5(2023)年12月2日(土曜日)
  • 場所:栃木県庁本館6階大会議室1
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    8月から12月にかけて各グループで行ってきた活動内容や調査結果、成果と課題、現時点で描いている理想のとちぎ像について発表し、それに対する意見交換とメンターによるフィードバックを行いました。

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    理想とするとちぎの将来像を明確にするために、社会実験や施設訪問、街頭アンケートによる県民の意識調査の結果について報告を行いました。参加者からは、「調査していくと、自分たちのテーマが他のグループとつながっていると感じた。」「調査の結果を見て、自分が思っていたものと違い、意外だった。」という声があり、参加者一人ひとりがさまざまな角度から県の現状や課題を捉えることができるよい機会となりました。

    発表後は、フィードバックの内容を踏まえ、活動計画の見直しや2月に開催する「若者未来デザインフォーラム」に向けた最終発表の準備を行いました。今後は、当日の発表に向けて、各グループでプレゼンの練習等を行っていきます。

 

 

参加者募集    【募集を終了しました】

  • 募集期間:令和5(2023)年6月10日(土曜日)から同年7月25日(火曜日)まで
  • 募集要項:下記URLから確認できます。

      https://ashikamo.media/mirailab_entry/(外部サイトへリンク)

  • 申込みフォーム:下記のQRコードを読み込んでください。

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お問い合わせ

県民協働推進課

〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 県庁舎本館7階

電話番号:028-623-3075

ファックス番号:028-623-2121

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