重要なお知らせ
更新日:2023年9月26日
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8月26日、芳賀・宇都宮LRT開業式・発車式が開催され、その歴史的瞬間を見ようと県内外から集まった約2万人の方々に見守られながら、特別列車が出発しました。
構想から約30年の時を経てスタートを切った芳賀・宇都宮LRTは、これまで路面電車がなかった街の路面電車の開業としては国内で75年ぶり、全線新設のLRTは全国でも初めて、栃木県内では55年ぶりの路面電車復活(1968年廃止の東武日光軌道線以来)ということで全国でも大きな話題となり、開業当日には県民のみならず、県外からも鉄道ファンをはじめとした多くの方が詰めかけました。
LRT(次世代型路面電車システム)は「Light Rail Transit」の略称で、低床式車両(LRV)の活用や軌道・電停の改良による乗降の容易性、定時性、速達性、快適性などの面で優れた特徴を有する次世代の軌道系交通システムのことです。今回は宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地間の14.6kmを結び、慢性的な交通渋滞の緩和、通勤通学の利便性向上、沿線の地域活性化、自動車からの転換による環境負荷の低減、高齢化社会への対応など、持続可能な社会の実現に繋げるため、多くの期待が寄せられています。
具体的な特徴として、使用車両であるHU300形は一般的な路面電車としては最大級の大きさ(定員160名)であり路線バスの約3倍程度の輸送力を有するほか、使用電力は全て再生可能エネルギー(バイオマス発電や太陽光発電)、急勾配も含め揺れが少なくスムーズな乗り心地、床の高さが地面から約30cm程度であり、電停も含めた乗降時のバリアフリーの実現など、まさに「次世代の交通機関」と呼ぶにふさわしい性能を有しています。
開業式では、福田知事が関係者へ敬意を表するとともに、「LRTが高齢者の外出機会の創出、カーボンニュートラルの推進に寄与し、本県の地域課題を解決する牽引役となっていただきたい」と期待を述べました。
続けての発車式では、地元の小学生を含む関係者によるテープカットが行われた後に特別列車が出発し、列車と並行してプロのダンスチームによるパフォーマンスや地元高校生によるチアリーディングや吹奏楽演奏によるパレードが行われ、街中が祝賀ムード一色となる中、華々しいスタートを切りました。
午後3時から一般客を対象とした営業運転が開始され、120人が乗り込んだ「一番列車」が出発、その後も夜にかけてまで約1万人の方が「新しい県都のシンボル」を利用し、その快適性、静粛性、先進性を多いに体感しました。
知事あいさつの様子
テープカットの様子
記念パレードの様子
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