重要なお知らせ
更新日:2019年10月7日
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講演「がん治療と仕事の両立」
講師:東京大学医学部附属病院放射線科准教授 中川 恵一 氏
がんの原因(男性)は、3分の1が生活習慣、3分の1が喫煙、3分の1が「運」。生活習慣の改善とともに、「運」の要素に備えるため、がん検診を受診し、早期発見・早期治療に努めること。
がんになる前にがんを知ることが大切。中学校ではがん教育が始まるが、大人へのがん教育も必要であり、企業の取組に期待する。
がんに罹患した会社員の3人に1人が離職している状況にあるが、離職を防ぐためには、時短勤務が有効である。また、両立支援に当たっては「がんになっても安心して働ける職場づくりガイドブック(外部サイトへリンク)」が参考となる。
事例発表1 有限会社タテヌマテクノ
がんを経験された社員の立場から発表。
入院前に事務を引き継ぐ担当者や役割分担を決め、引継書を作成。退院後は在宅ワークで少しずつ職場復帰することとした。しかし、事務を引き継いだ者から入院中も電話がかかってくる状況にあった。小さな企業では、がんに罹った社員に代わって一任できる人がいない状況。
ただし、復帰できる場所があったことは社員にとって大きい。
2人に1人ががんに罹るというが、対岸の火事ではない。両立支援に向けて取り組むべき。
事例発表2 株式会社足利銀行
産業保健師の立場から発表。
復職にあたっては、産業保健スタッフ等が支援しながら社員本人が主治医からアドバイスをもらうとともに、職場の対応を主治医にフィードバックして連携を継続した。
病歴は個人情報であるので、本人が仕事を継続するために必要な情報について、本人同意の上で、所属部署の上司等に具体的かつ正確に伝え、周囲の理解やサポートを得るための体制を整えた。
社内の独自制度等を組み合わせて事案毎に対応しているが、フレックス勤務が活用しやすい。
お問い合わせ
健康増進課 がん・生活習慣病担当
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