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更新日:2010年11月30日

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第5章 生涯学習とPTA

第5章 生涯学習とPTA

 PTAは、生涯学習とどのように関わっているのでしょうか。

1 生涯学習の必要性
 現在のように、科学技術や学問が日進月歩を続けている世の中では、学校教育で学んだ知識や技術が、一生その人の生活を支えるものとはなり得なくなっています。
 また、人々の教育水準の向上や余暇時間の増加等に伴い、学問や芸術、趣味の追求やスポーツ等に対する学習要求が強くなっています。さらに、国民の平均寿命が伸び、いわゆる高齢社会と呼ばれる時代になり、老後の生活に生きがいを求める学習が必要になっています。
 そのほか、情報社会において必要な情報を正しく選択する能力の向上や国際化へ対応できる能力の育成等、生涯学習の必要性は、社会の変化とともにますます大きくなっています。
 現代社会においては、学校教育にすべてを期待するのではなく、生涯の各期を通じて自ら学び、急激な社会の変化に対応するための学習が重要になっています。

2 生涯学習と学校教育
 生涯学習を推し進めるためには、「教育イコール学校」という単純な考え方を改めなければなりません。これからの教育は、学校教育だけにすべてを期待するのでなく、生涯のあらゆる時期に、あらゆる場面で、自ら学ぶという考え方が必要です。
 そのためには、家庭教育、学校教育、社会教育を統合した大きな枠の中で人間の一生の教育の問題を考えなければなりません。次ページの図は、人間の生涯における、家庭教育、学校教育、社会教育の関係を極めて大まかに捉えたものです。これによると、現在の学校教育というものが、生涯学習の中のある時期に限られた学習機会であることがわかります。学校教育は、生涯学習にとって必要な基礎的・基本的な知識理解と、学習の仕方を身につける場として重要な役割を担っていますが、「教育」を学校だけに頼る姿勢は、改めていかなければなりません。

3 PTAと生涯学習
 PTA活動は、会員にとっては、子どもたちの健全な成長を図ることをテーマとした学習であり、親も教師も、自分はまだ完成者ではなく、始めがあって終わりのない自己研鑽という人生の道を歩む旅人であるという自覚に基づく活動です。これからのPTAは、自ら学びながら、子どもたちに多様な学びの場を提供することが重要になるでしょう。
 PTA活動は、親が家庭教育を、教師が学校教育を実践するとともに、親と教師が社会教育の推進者となる活動であるといえます。


    

人の一生と家庭教育・学校教育・社会教育とのかかわり
        ~学習者として~

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