重要なお知らせ
更新日:2010年11月30日
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ほとんどの人は、牛乳にカルシウムが多く含まれていることは知っていると思いますが、牛乳には三大栄養素(たんぱく質・炭水化物・脂質)がバランス良く含まれています。また、カルシウム以外のミネラルやビタミンも豊富に含まれています。
牛乳は飲料では豆乳と同じくらいのたんぱく質を含んでいます。また、体内では合成されない必須アミノ酸がバランス良く含まれ、牛乳のたんぱく質は卵についで良質なたんぱく質と呼ばれています。
牛乳の炭水化物はほとんどが乳糖と呼ばれるものです。乳糖は、腸で善玉乳酸菌を増やしたり、腸の動きを活発にし便秘を防いだりします。また、カルシウムや鉄分の吸収を促進する効能もあります。
牛乳のエネルギーは67kcal(100gあたり)です。成人女性がコップ1杯飲んでも一日に必要なエネルギーの7%弱程度ですので、牛乳を飲んだから太るということにはならないでしょう。
牛乳の乳脂肪は消化吸収が良く、幼児・児童から高齢者、病気療養中の人にとっては大切な脂質摂取源となります。
もともと牛乳はカルシウムを多く含む食品ですが、牛乳に含まれる栄養素にはカルシウムの吸収を促進する働きを持つものがあるため、吸収率が40%と小魚や野菜と比較しても高く、「牛乳=カルシウム」と考えられているのではないでしょうか?
私たちの体は、血液中のカルシウム濃度が下がると骨からカルシウムが溶け出て補う仕組みになっており、カルシウム摂取不足が続くと骨密度が下がり骨粗しょう症(骨が鬆(す)ができたようにすかすかになる病気)を招きます。牛乳を飲めば必ず骨粗しょう症を防げるという訳ではありませんが、カルシウムを摂取することは必要です。
カリウムやリンなどのミネラル、ビタミンなども含まれており、直接体の構成成分にはならないものの健康に欠かせない栄養が含まれています。
牛乳には味覚や嗅覚に訴える機能があり、他の食品の苦みや渋みを消してまろやかな風味にしたり、加熱によりコクがでて濃厚な感じになったりするので、料理やコーヒーなどにも加えてみてください。
お菓子、シチュー、グラタンなどの洋食系ばかりでなく、味噌や醤油を使った和食にも結構合います。料理に加えれば濃厚な感じになるため、調味料の分量を少なくしたり、塩分摂取量を少なくできるなんて効果もあるかもしれません。
また、レバーや魚の臭み消しに使用されることもあります。
牛乳は、朝食時に飲まれることが多いようです。ただし、牛乳のたんぱく質には神経の興奮を静める鎮静作用があるため、眠る前の一杯の牛乳は心地良い睡眠に良いかもしれません。
カルシウムには神経の働きをスムーズにしたり、興奮を静める作用があるため、血液中のカルシウム濃度の減少は思考力の低下やイライラなどの症状を引き起こす可能性があります。牛乳を飲んでカルシウムを補給するとともに、栄養バランスを整えることが重要です。
あまり想像しにくいですが、血圧調節機能もあります。これは、牛乳に含まれるカリウムがナトリウムの排泄を促進したり、たんぱく質が血圧を上昇させる酵素の働きを抑制し高血圧を予防するからです。
牛乳に含まれるビタミンB2は、皮膚や髪、爪などの成長に大きく関わっており、不足すると肌荒れや小じわの原因になるともいわれています。
肥満は体内脂肪の燃焼がうまくいかないことが原因です。
最近の調査結果では、牛乳を飲む人のほうが、飲まない人より体脂肪率が低いというデータがあります。詳しいメカニズムは明らかになっていませんが、牛乳はダイエットにも良い!?
もともと牛乳に不足している成分はビタミンCや鉄分、食物繊維などです。最近豆乳の人気があるようですが、成分的には豆乳と牛乳はあまり変わりません。ただし、牛乳のカルシウムは豆乳の約4倍含まれています。
たしかに今様々なサプリメントがあり、全ての栄養が補えるような気がします。
しかし、食べ物には様々な成分が複合的に含まれ、わずかな成分でも他の成分と協力して私たちの健康を守る上で大きな役割を果たします。サプリメントではそうした働きは期待できません。
牛乳をうまく食事に取り入れて健康な生活を送ってください。
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