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更新日:2023年12月28日

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令和5(2023)年12月26日(第13回知事定例記者会見)

この資料は、県政記者クラブとの会見内容を広報課でまとめたものです。

日時:令和5(2023)年12月26日(火曜日)午後1時30分から
場所:県庁記者会見室

(報告事項)
1.栃木県誕生150年記念「いちご王国・栃木の日」イベントについて

(質疑事項)
1.今年(2023年)を振り返って
2.今年(2023年)の漢字
3.新型コロナウイルス感染症・季節性インフルエンザについて
4.国内外の観光需要について(その1)
5.国内外の観光需要について(その2)
6.「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」について
7.大河ドラマについて
8.政治資金規正法について(その1)
9.県内経済の振り返りについて
10.政治資金規正法について(その2)

モニター用データ(PDF:182KB)

(報告事項)

1.栃木県誕生150年記念「いちご王国・栃木の日」イベントについて

 栃木県誕生150年記念「いちご王国・栃木の日」イベントについてでございます。
 今年度は栃木県誕生150年を記念しまして、イチゴのラッピング列車ベリーハッピートレインの運行やいちご川柳コンクールの開催など、「いちご王国・栃木」としてさまざまプロモーションを展開してまいりました。そのプロモーションの一つとして、年明け1月14日、県庁本庁舎周辺におきまして「いちご王国・栃木の日」イベントを開催いたします。
 お手元に配布の資料も御覧になっていただきたいと思いますが、当日のセレモニーでは、県誕生150年を記念して実施した「いちご川柳コンクール」や「とちぎの地産地消食べ歩きフェア」の表彰式を行います。また、恒例の宇都宮短期大学附属高等学校の生徒による「いちごと花のファッションショー」や「ブラスバンドによる演奏」のほか、「保育園児によるダンス」を企画しており、栃木県誕生150年を華やかに盛り上げてまいりたいと思います。
 さらに、「いちご王国」協賛事業者に御協力をいただき、県産イチゴやイチゴ加工品等の販売を行う「いちご王国マルシェ」を開催するほか、全農とちぎによる「とちあいか」の試食サンプルの配布なども企画しております。
 このほか、「出張いちご狩り体験」や「いちご型熱気球ハートベリー号の搭乗体験」、イチゴの装飾を施したピアノ「県庁 Berry Piano」のお披露目式なども実施いたしますので、ぜひお越しいただきたいと思います。
 本イベントを通じまして、「いちご王国・栃木」として県産イチゴの魅力を多くの方々に発信してまいりたいと思います。

(質疑事項)

1.今年(2023年)を振り返って

記者:本年はG7の閣僚級会合の県内初開催であったり、県制150周年、それから「とちあいか」の生産拡大や、コロナウイルス5類移行によって観光需要が非常に高まったことであったり、栃木県を全国、全世界にアピールして経済界を盛り上げていく機運に多く恵まれました。この1年間の総括について、知事の御所見をお願いします。

知事:お話がありましたように、5類にコロナ感染症の分類が移行されて位置付けが変更になりましたので、新しい日常と日常とが交互に、一人一人あるいは団体など取り組みを進めながら、地域の活性化を取り戻してきた5月以降だったと思います。
 まず観光の回復状況ですが、観光需要は全国的に回復傾向にあります。県といたしましても、「いちご一会とちぎ旅」、これは全国旅行支援ですけれども、それに合わせて行ったプロモーションなどが実を結んで、コロナ前の入り込みや宿泊者数を獲得することができそうです。
 特に、インバウンドにつきましては、V字回復に向けて「観光レップ」を今年度新設するなど、海外の現地における本県の魅力発信を強化しました。私もベトナム・シンガポールなどを訪れたところでございます。県産品・県産農産物等の魅力・実力を発信してまいりまして、着実に認知度は高まってきている。これからも先頭に立って、魅力・実力をアピールしてまいりたいと思います。
 ところで、本県の宿泊旅行者についてですが、国の統計による1月~9月の数字ですけれども、延べ宿泊者数が約788万人余、コロナ前が717万人でしたので8.7%上回っている状況にあります。
 入込客も同様の傾向かと思います。
 また、G7大臣会合が日光で開催されまして、今後、会合開催の成果を一過性のものとせず、男女共同参画の取り組みを加速していくほか、開催を通じて培ったノウハウを生かし、栃木の魅力発信、また国際会議をはじめとする大規模イベントの誘致などに積極的に取り組んでまいります。
 県誕生150年につきましても、さまざまなイベントを現在も行っておりますが、昭和30年代から現在までの栃木の貴重な映像を放映するテレビ番組の提供など、多くの県民の皆様とともに栃木県誕生150年を実感できている年だと思います。3月までさまざまな事業を実施してまいります。未来に誇れる「新しいとちぎ」づくりに全力で取り組みます。
 「とちあいか」につきましても、生産拡大いたしました。令和6年産のイチゴ「とちあいか」につきましては、栽培面積が2.2倍となる279ヘクタールに急速に拡大し、「とちおとめ」の栽培面積を初めて上回りました。
 また、LRTにつきましても、8月26日に開業し、計画よりも3週間早く累計利用者数が150万人を達成するなど、開業から4カ月を経過した現在も、計画値を超える利用実績が出ています。
 エコグリーンとちぎにつきましても、地元那珂川町長をはじめ、関係者の皆様方の御尽力で、おかげさまで完成の運びとなり、供用開始となりました。北沢地区の不法投棄物の撤去、また循環型社会の形成や地域産業の振興を図るという観点から、極めて重要な事業でありましたが、現在、順調な滑り出しと聞いております。
 こういったように、今年はさまざまな事業が実施されておりまして、大きな成果を得る1年になったと思っております。

2.今年(2023年)の漢字

記者:毎年恒例ではあるのですが、今年1年を振り返って、漢字1文字で表すなら何を選ぶかお願いします。

知事:1年間をあらわす言葉漢字一文字としては、「成果」、「結果」の『果』にしたいと思います。
 その心ですけれども、令和4年は1年間を締めくくる言葉を「演劇」、「演ずる」の『演』にいたしましたが、まさに令和5年は、県民の方々一人一人が主演男優・主演女優、あるいは各分野における自分の役割というものをしっかり果たしてくれました。そしてさまざまな事業やイベントが大きな成功を収めることができたと思っております。役割を果たして「成果」、「結果」を残すことができたと思います。
 そして、それは実りとなってきている。その背景としては、先ほど申し上げましたように、国際会議の成功に向けて行ってきたさまざまなノウハウ、あるいはそれが成功できたということで県民一人一人の誇り、さらには、やればできるという意識の向上など、こういった成果を県民の皆さんとともに分かち合うことができた1年だったのではないかと思います。
 ということで『果』といたしました。

記者:ありがとうございます。

3.新型コロナウイルス感染症・季節性インフルエンザについて

記者:年末年始、これから旅行とか移動の多いシーズンになるかと思うのですが、今特に、インフルエンザの感染者数が直近一医療機関当たり平均28.45となっていて、警報レベルが続いているかと思います。こういった年末年始のシーズンを前に、知事は今どのようにお考えかというところと、県民の皆さんへの呼び掛けがありましたら、ぜひよろしくお願いいたします。

知事:現状の感染動向について申し上げます。
 定点当たりの報告数は、新型コロナについては4.64、新規入院者数は76人、1週間平均入院者数は111.4人。そういう状況にありますので、引き続き感染動向を注視してまいりたいと思います。
 季節性インフルエンザにつきましては、例年より早く流行し、警報レベルが続いております。
 県民の皆様方には、引き続き基本的な感染対策を心掛けてほしいと思います。
 コロナのワクチン接種については、接種券の届いている方は医療機関に予約をし、ワクチン接種を受けてもらいたいと思いますし、インフルエンザにつきましても、自己負担がありますけれども、ぜひまだ済ませていない方は医療機関で受けてもらいたい。
 その上で、年末年始、多くの人と一緒になる機会や食事・お酒を飲む機会が増えてくるかと思います。手洗い、手指消毒、換気、基本的なことですけれども、それらをしっかり各々注意していただきながら、年末年始お楽しみいただきたいと思います。

4.国内外の観光需要について(その1)

記者:先ほど、観光客、宿泊旅行者の数がコロナ前を8.7%上回ったというお話があったかと思うのですが、宿泊旅行者が増えた要因は、一番はインバウンドが増えたというところなのですか、その要因を伺いたい。
 あとは、今後、観光旅行者のさらなる増加に向けた、国内・海外向けそれぞれの取り組み方針を教えてください。

知事:インバウンドは、栃木県は29万人。宿泊全体が780万人ですので、国内客が大半です。
 しかし、インバウンドも、「観光庁 宿泊旅行統計調査」(令和5年1月~9月の延べ宿泊者数の計)において、290,560人とされており、同調査での外国人最高値は354,830人(2019年)であります。
 なお、本県独自の調査である「栃木県観光客入込数・宿泊数推定調査結果」においての過去最高は、令和元年の247,178人であります。
 観光庁の調査については、調査は速報値であり後日補正されること、県統計とは推計方法が異なるため数値は一致しないことがあるものの、それを踏まえても、インバウンドは過去最高になる可能性が高いものと考えられます。1月~9月で間もなく30万人になるので。インバウンドも好調、国内旅行客も好調。それは、コロナで外出抑制があって、それが5類に位置付けが変更になって、家族で、あるいはお友達で出掛けてみようと。
 災害も今年は夏から秋にかけて栃木県はなくて、暑さは残りましたけれども穏やかな気象条件であり、紅葉もまずまず見られたのではないかと思いますので、好条件が栃木県の場合にはそろったことで、国内外のお客様を栃木にお迎えできたのではないか。観光業者の皆様方の努力は当然ありますけれども、総合力で多くの観光客を迎えることにつながったと思います。

5.国内外の観光需要について(その2)

記者:今のに関連するのですが、観光旅行者が増えた要因の中で、LRTの開業というのはそれなりに効果があったとお考えでしょうか。

知事:ないとは言えないと思いますが。タクシー運転手さんによれば、「全国から、報道に接して、乗ってみたいということで、家族とか友達なんかで来ている人は結構多いですよね」という話をしておりますので、その方々が宇都宮市内、あるいは那須や日光まで足を延ばして宿泊をされているかどうかは把握しておりませんが、効果は当然出ていると思います。

記者:それと、インバウンドが最高レベルというお話があったのですが、東京なんかで外国人があふれているのに比べると、宇都宮あたりはまだ少ないような印象もあるのですが、今後さらにインバウンドを増やしていくために、どういうことが必要だと思われるでしょうか。

知事:今年、台湾以外のタイ、アメリカ、中国にも「観光レップ」を設けまして、観光誘客に現地で努めております。さらにはSNSなども活用していますので、全国の観光地ほど人はごった返していませんが、観光においでいただく方については着実に増えている。
 日経新聞の調査によれば、伸び率全国2位ということですので、徐々に多くの外国の方に栃木にも足を向けてもらっていると思っております。徐々に受け入れ体制を整えながら増やしていく。こういうことで栃木ファンの拡大につなげることができれば、栃木はこれから永続的に多くの海外のお客様もお迎えできるようになるんじゃないかと思っております。
 あとは、おいでいただいた方がどれだけ満足するか。そしてまた、満足すれば、友達や多くの方を誘ってリピーターで来てくれることになるはずですので、今、受け入れ体制をしっかり各観光業者の皆様が整えて、また来たいと思ってもらえるようなサービスを行っていくべきだと思います。

6.「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」について

記者:厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が、今月22日に、2050年までの地域別推計人口を公表しまして、栃木県は2050年までに人口が1,502,202万人、高齢化率は現在よりも10ポイントほど高い39.6%になると予測されました。
 この推計に対する知事のお受け止めと、改めて、県の人口減少対策、少子化対策に向けたお考えを聞かせてください。

知事:今回の人口問題研究所の推計と、「15戦略」で我々がまとめた推計は、基本的には同じ考え方のもとで数字を算出している。
 今回の国の発表と我々がこれまで発表してきたものの違いというのは、合計特殊出生率が計画よりも下回っている。1.24。1.26が全国平均ですか。ということで、それが数字に反映されていて、県の推計よりも国の推計の方が人数が下回ったという状況になっております。
 ですので、6年度の新年度予算で、第2段の「少子化対策緊急プロジェクト」を今まとめているところでございますので、それらを事業として実施しながら、合計特殊出生率を回復させ、さらには将来推計人口にも結び付けていきたいと思います。

記者:ありがとうございます。

7.大河ドラマについて

記者:徳川家康の生涯を描いたNHKの大河ドラマ「どうする家康」の放送が終了しました。知事は昨年、東京渋谷のNHK放送センターを訪れて、県内での撮影を要望するなど、期待は高かったと推測します。
 放送内容についての御感想をお聞きしたいのと、改めて、県内への経済効果をどのように見ているか教えてください。

知事:県内経済への影響というのは、観光も含めて限定的ではないかと思います。最後の17日の最終回で日光東照宮が紹介されましたので、それを御覧になった方々が初詣などで増えてくれることを期待したいと思います。
 脚本の性格上、西日本、静岡以西が中心になった番組づくりだったと認識していますが、それはそれでやむを得ない。もっと栃木も含めて番組の中で取り上げてほしいという思いはありましたが、最後の最後でそれがかなったということでございます。
 これを機に、徳川家康の選んだ日光に多くの皆さんにお出掛けいただけるよう期待をしたいと思います。

8.政治資金規正法について(その1)

記者:知事の政治団体「福田富一後援会総連合会」で、昨年度分の収支報告書、今年公表された部分で、平山那須町長への支出が記載から漏れていました。これについて事務方からどんな報告があったのか、何か原因等があったのか、その辺改めて伺えればと思います。

知事:本来は、個人宛に支出したものでは領収書をお預かりしていますので、支出先として「平山幸宏」という名前を書くべきところを、まとめて支出の方に入れてしまったという単純なミスがあった。
 がしかし、ミスでは済まされないので、今後については、同じことを起こさないよう、しっかり事務を担当する者に指示をいたしました。

記者:ありがとうございました。

9.県内経済の振り返りについて

記者:県内経済に関して、改めて振り返りでお伺いしたいのですが。
 今度はマイナス要因に関してなのですが、今年1年間、物価高だったりエネルギー高が非常に続く1年となりました。また、人件費も今高騰しており、企業にとっては非常にコストが高くなっている状況にあります。
 観光に関しては、人手不足が非常に下押し圧力になっていて、せっかくの需要を取り込めていないという企業さんが非常に多いという声を聞きます。
 県としても、補正予算を組まれたり、いろいろ御支援をこれまで打ってこられましたが、その成果についてどのように見ていらっしゃるかお願いします。

知事:業種にもよりますけれども、燃料費の高騰などについては、国の補正予算に呼応して対応してまいりました。医療関係を含めて、焼け石に水というわけではなく、支援はありがたいという声があります。
 一方で、全ての業種に手当てをしているわけではありませんので、厳しい経営状況にある中小・小規模事業所はたくさん存在しているのではないかと思います。
 人手不足につきましても、外国の方、例えばベトナムの外国人労働者などは、数字の上で増えている実態がありますので、そういう点では一部の企業・事業所には人材の手当てがなされているのではないかと思いますが、それもごく一部の状態で、例えばホテル・旅館などはなかなか厳しい状態に今もあるのではないかと思っております。
 また、年初には半導体不足で生産がなかなかできないという話がありましたけれども、そういう話をする事業所はほとんど聞かなくなったので、半導体不足だから部品が組み立てられないという部分は、随分改善されてきたのではないかと思います。
 令和6年については、そういった課題を抱えながら新しい年を迎えますが、劇的に改善していくことは見込めないと思いますし、我々行政の手当ても限定的にならざるを得ないと考えておりますが、最大限関係団体の意見を聴取しながら、必要な支援ができるところがあれば、積極的に行ってまいりたいと考えております。
 副知事、何かありますか。

副知事:今知事の方からありましたとおりですが、燃料高騰対策につきましては、国の補正予算等も活用して、さまざまな業種に対して今回補正予算を組んだところであります。これは引き続きの事業ですので、5月補正でもやりまして、今回の補正でも打ったところでありますので、その成果なり効果なりを引き続き今、見守っていく必要があるのかなと考えているところです。
 その他、中小・小規模事業者等々につきましても、さまざまな声等があると思いますので、この後につきましては、丁寧に声を拾いながら、どのような施策・支援等が引き続き必要であるのかどうなのかというところを、今後に向けてしっかり検討してまいりたいと考えております。

記者:ありがとうございます。

10.政治資金規正法について(その2)

記者:自民党のパーティ券問題について、同じ党員で、かつ、栃木県から選出された国会議員の方が辞任することもありました。同じ自民党員として、今回の問題について知事はどのようにお受け止めか、お願いします。

知事:党員であり、国政選挙の応援もし、政治家の応援もしています。
 がしかし、私自身も政治資金規正法に基づいて収入・支出の管理をする責任者だと捉えておりますので、対岸の火事ではなくて、私自身、先ほど指摘されましたように、記載ミスも発生するわけですので、年間を通してのイベント収入なども含めて、漏れのないように、また違法性を問われることのないよう取り組んでいかなければならないと、私自身、私自身の後援会の戒めにしております。

記者:知事御自身は、今回安倍派であったようなキックバックはなかったと、確認などはされているのでしょうか。

知事:うちの後援会はありませんね、政党助成法にも恩恵に預かったことはありません。

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