食肉は十分に火を通して安全に食べましょう!~夏期の食中毒予防対策として~
夏期は、バーベキューなどで食肉を食べる機会が増える時期である一方、気温や湿度が高くなり、特に細菌性の食中毒が発生しやすい時期でもあります。
本県では、食肉を生の状態で食べ、カンピロバクター等による食中毒に至ったと推定される事例が毎年発生しています。【参考1】(PDF:101KB)
食肉による食中毒を予防するため、次のことに注意しましょう。
食肉による食中毒を防ぐために重要なこと
- 鶏刺しなど、食肉を生で食べることは控えましょう。
- バーベキューなどでは、食肉に十分に火を通してから食べましょう。
- 食肉は、専用のトングや箸などで使い分けましょう。
- 食肉に直接触れて調理した器具や手指について、その都度、器具(まな 板や包丁等)は熱湯などで消毒し、手指は石けんで十分洗いましょう。
- 調理した食品は、室温で放置せず、できるだけ早く食べましょう。
一般に流通、販売されている食肉は加熱調理用です。
【注意】 平成26年6月から新たに豚肉(豚レバーを含む)の生食用としての提供が禁止されました。
- 現在、生食用として国内に流通している食肉は、法令等により生食用食肉の衛生基準に従って取り扱われた一部の牛肉や馬肉などがありますが、現在、鶏肉には生食用としての衛生基準がありません。
- 本県が昨年度実施した調査では、流通している鶏肉等の約5割からカンピロバクター などの食中毒菌が検出されました。【参考2】(PDF:106KB) 【H25調査結果詳細】(PDF:351KB) 【H26調査結果詳細】(PDF:482KB)
- 新鮮な食肉であれば安心ということはありません。鮮度がよくても、カンピロバクターや腸管出血性大腸菌などは、少量でも食中毒を起こすことがあります。
- 特に、腸管出血性大腸菌(O157等)による食中毒では、溶血性尿毒症症候群(HUS) を併発し、腎障害や意識障害を伴って重症化することがあります。
カンピロバクターなどの食中毒菌等は熱に弱いため、食肉を食べるときは中心部まで十分に火を通せば安全です。
食肉に起因するカンピロバクターなどの細菌やE型肝炎ウイルスによる食中毒は、食肉の内部の色が完全に変わるまで(目安:中心部の温度が75℃で1分以上)十分に加熱することにより防止できます。