重要なお知らせ
ホーム > 県政情報 > ようこそ知事室へ > 知事記者会見 > 知事記者会見目次【令和6(2024)年度】 > 令和6(2024)年10月22日(第10回知事定例記者会見)
更新日:2024年10月24日
ここから本文です。
この資料は、県政記者クラブとの会見内容を広報課でまとめたものです。
日時:令和6(2024)年10月22日(水曜日)午後1時30分から
場所:県庁記者会見室
(話題事項)
1.日光杉並木植樹400年記念ロゴマークの決定について
(質疑事項)
1.衆議院選挙について
2.知事選挙について
3.都道府県魅力度ランキングの結果について
4.「ぐるとち」について
5.令和6(2024)年度栃木県政世論調査の結果(速報)について
日光杉並木植樹400年記念ロゴマークの決定についてであります。
日光杉並木街道は、来年、令和7年に、植樹開始から400年という節目の年を迎えます。この機会を捉え、杉並木の魅力や歴史的・文化的な価値、保護の重要性を改めて広く発信していくため、記念ロゴマークを作成いたしました。
作成に当たりましては、並木杉の所有者である日光東照宮や地元日光市の意見もお聞きしながら、日光杉並木街道が持つ歴史や魅力を伝えるため、杉並木の風景や杉並木を構成する3街道をデザインに組み込むなどの工夫を凝らしました。
今後は、貴重な文化財である日光杉並木を次世代に引き継いでいくため、関係者と連携しPR活動を行っていくことに加え、申請によって県民や企業がロゴマークを活用できるようにすることで、県民参加によるPR活動を推進し、杉並木保護の機運醸成を図ってまいりたいと思います。
記者:現在、総選挙の真っただ中ですが、いわゆる政治資金問題、不記載とか不適切記載とか言われていますが、不適切記載等によって、公認を巡って、自民党の中外を問わず、世論のさまざまな反応があったと認識しています。知事はこうした状況をどのようにご覧になっていらして、選挙戦を通じて、どのような政治のための本問題についての議論がなされることが望ましいとお考えか伺います。
知事:1区から5区まで、政治とカネの問題については関わり方に濃淡があります。それは選挙区内の雰囲気で、1区と3区の違いみたいなものがあります。
また、この問題への有権者の関心が、連日の報道等もありまして高まり続けている。このことで、調査結果なども出ておりますが、公示日以降、日を増すごとに厳しい目というものを感じております。
今回の選挙につきましては、政治資金の透明性を確保することは当たり前なんだという機運醸成や仕組みに発展する総選挙であってほしいと思います。その上で、今後の各種選挙においては、政治とカネの問題がメインテーマとして争点になるような選挙は、今回で終わらせるべきだと思います。
記者:関心が高まっているのは政治改革の部分ですが、以降こういった流れで有権者が嫌気が差しているという指摘もあります。知事はこういった問題を含めまして、投票率は前回は53%で戦後下から3番目だったと思いますが、今回、投票率をどのようにご覧になっていますでしょうか。
知事:有権者の方々は自民党におきゅうを据えたい。かといって野党の政権を心から望むかというと、望めない、また期待できない。ついては、選挙に行かないという選択肢を持つ方も大勢出てくるのではないかと危惧しております。投票率については、52~53%程度でやむを得ないのではないかと思っています。
記者:知事選についてです。
衆院選の投開票日から3日後と、間を空けない期間に知事選が始まってしまいます。前回の記者会見以降変わったことといえば、お二方が知事選への出馬を表明され、選挙戦が確実となりました。選挙戦確実に対する知事の受け止めを伺いたいと思っています。
重ねて、衆院選と近接する日程に、公選法との絡みとかでいつもと違う準備を進めていらっしゃると存じます。現在の動きや今後の予定についても併せて伺えればと思っています。よろしくお願いいたします。
知事:3人で知事選挙が実施されるということについては、歓迎したいと思います。
それは、県政の課題についておのおのの立場から当然県民に向かってメッセージを発するわけですが、それらをよく聞いてもらった上で投票所に足を運んでもらいたいと思います。そういう意味で、議論ができるということは良かったと思います。
そこで、これまでの選挙は、事前に候補者が決まっていて、青年会議所等が主催する討論会も行われた。知事選は、残念ながら公選法の絡みがあって討論会は実施できないということになってしまいました。これは1つ残念だったと思います。
さらに、この衆議院選挙で後援会活動が制限されておりますので、自らの県政への思いを有権者に伝える場がない。そして、衆議院選挙が終了するとすぐに告示になってしまうということで、これまでの選挙と全く違って、私が当選させてもらうことができれば、次の4年間こんなふうに栃木を作っていきたいという思いを伝える場所、あるいは人といったものが限りなく制限されてしまっているということで、せっかくの知事選挙が、今回、衆院選と近くなってしまったが故に、政策をお伝えしたり県民の皆さんから県政への要望を直接聞く機会も限りなく少なくなってしまっていることについては、残念だと思っております。
これにつきましては、衆議院選終了後、限られた時間の中で最大限県民の皆様方に思いを訴えていきたいと思っております。
記者:そのあたりは、後援会の入会活動も場合によっては事前運動と見なされてしまうというところもあり、慎重にならざるを得ないという背景があるのでしょうか。
知事:衆議院選中は、当然、政策ビラや後援会活動用のチラシなども配布できませんので、来賓としてお邪魔して選挙区の候補者を激励することはあっても、県政についておいでの皆さん方にお話しすることはかないません。
ついては、聞くことも限りなく少なくなってしまうし、伝えることも同様になってしまっているということで、窮屈な中で自らの選挙を迎えていくことになると思います。
これはほかの2人も同じことですので条件は同じですが、せっかくの機会、時間をかけて訴えていく、あるいは耳を傾ける時間が限りなく少なくなっていることは残念だと思います。
記者:ありがとうございます。
記者:今年の都道府県魅力度ランキングについてお伺いしたいと思います。
毎年恒例の発表ですが、先ごろ今年の分が発表されまして、栃木県は前年と同じ39位という順位でした。知事としては、あまりこのランキングについては関知しないというか、余り考えないというスタンスかもしれませんが、改めて39位というものに対しての受け止め・評価と、さらに、今後「選ばれるとちぎ」を実現していくためにどういう施策に力を入れていくのか、その点も併せてお聞かせください。
知事:関心がないとは言いながらも、やはりどの程度の評価になるのかというのは興味を持って当日を迎えました。
U字工事も会場に招かれて、何か良い知らせが来るかなと思っていましたけれども、残念ながら同順位ということになりまして、期待は順位を上げることを考えておりましたが、後退はしなくてよかったと思っております。
県としては、数ある調査の中の一つだ、一喜一憂しないと申し上げてまいりました。引き続き、県産品の販路拡大や観光誘客、移住・定住の促進の3つの分野に重点を置いて、地域資源の磨き上げやデジタル技術を活用した情報発信に取り組みながら、知名度向上に取り組んでまいりたいと思います。
栃木の魅力・実力を全国の皆さんに知ってもらうためには、我々一人一人が、ふるさとへの愛着と誇りを持って、県民自らが「栃木ファン」となって魅力を広げていくことが重要だと思います。これからも引き続き行政と一体となって、県民の皆様方にも協力を仰いでいきたいと思っております。
151年の歴史の積み上げですので、LRTの開業、国体や、G7大臣会合開催ではランキングに影響がないと実感いたしました。
記者:ありがとうございました。
記者:先月末に県南であった「ぐるとち」について伺いたいと思います。
先月9月28日、29日、足利市と佐野市で、知事もいらっしゃったと伺っていますが、私も100キロのコースで参加しました。今回3回目で一区切りということになりますけれども、これまでの成果について知事のお考えを伺います。
知事:今回の参加者は全体で466名、そのうちの6割が県外の方々ということで、「ぐるとち」については県外の自転車ファンの皆様方に認知されて、100キロコースや300キロコースなどにエントリーしてもらって、栃木の魅力を堪能してもらえたのではないかと思っております。
知事としては、1,000人とか2,000人の方々にぜひ参加してもらいたいという思いはありますけれども、安全にイベントを行うということからすれば、適正人数も当然出てくるかと思いますので、これからも自転車ファンを増やしながら、県民や県外のファンの皆さんも含めて、魅力あるコース、そしてまた地域のおもてなし、エイドステーションなども含めて充実させながら、自転車のイベントだったら栃木と思ってもらえるよう努めていきたいと思います。
記者:今回3回目で一応終わりということで、来年度以降についてはまだ決まっていないと思いますが、それについてはいかがでしょうか。
知事:「ぐるとち」に代わる自転車イベントは、市町と連携しながら引き続き模索をしていきたいと思っておりますので、県外者を対象にするのか県内者を対象にするのか、家族連れなのか初心者なのか、こういうことも含めて、これからも、自転車先進県栃木を標榜して参りますので、自転車にまつわるイベントは引き続き考えていきたいと思います。
記者:ありがとうございます。
記者:県政世論調査(速報)について伺います。
暮らしぶりについてですが、「良くなった」という方がやや増えて、「悪くなった」という人がやや減りましたが、やはり51%と半数を超える方が暮らしが「悪くなった」とお答えになっておりますし、「悪くなった」と答えた方の6割強は物価高を挙げているという状況です。
約半数以上が暮らしぶりが「悪くなった」ということに関する知事の所感と、これまでの政策の成果と課題、今後の展開等について伺えますでしょうか。
知事:暮らしが「良くなった」という方については4.3ポイント増加し、4年ぶりに前年度比で増加しました。
一方で、「悪くなった」は3年連続で5割を超えています。その要因としては、新型コロナによる社会活動の制限がなくなって県民生活が活気を取り戻す一方で、物価上昇を理由に暮らしが「悪くなった」と回答した県民も多いことから、それらが大きな影響を与えたものと思っております。
「良くなった」と思う人が少しでも増えるよう、引き続き経済対策等を含めしっかり取り組んでまいりたいと思います。
記者:短期的には、例えば国への給付の要望だったり、長期的には賃金が上がるような生産性向上の県としての取り組みという感じになっていきますでしょうか。
知事:前回指摘を受けた男女の賃金格差を縮めること、すなわち賃金を上げていくということ、これらは政労使一体となって取り組んでいきたいと思いますし、女性の活躍の場の提供、さらには勤務年数の延長、管理職への登用といった分野で全体的な底上げをしながら、所得のアップにつなげていきたいと思うし、なおかつ、男女格差も縮めていきたいと思います。賃金そのものは全国で男女ともトップクラスですから、それをさらに底上げしていくことで、「良くなった」という方が少しでも増えるように取り組んでまいりたいと思います。
記者:ありがとうございました。
お問い合わせ
広報課 報道・放送担当
〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 県庁舎本館3階
電話番号:028-623-2164
ファックス番号:028-623-2160